偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者ふむ…。
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目次
考察
第一生命や現:東芝の社長を経て、2代目経団連会長を努めた財界の大物、石坂泰三。この言葉を短絡的に見てしまうと、

おいおい、俺は100メートル走で金メダルをようやく獲ったんだぞ。それが無駄だって言うのかよ。
となってしまうが、もちろんそういう意味ではない。ウサギとカメ。あれを思い出すべきだということなのである。コカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソンなどで社長業を努めた、新将命(あたらしまさみ)の著書『経営の教科書』では、『成長と膨張の違い』を説いている。あるいは、48年間連続で黒字、それも右肩上がりの黒字を出した模範的な会社『伊那食品工業』は、このことについてよく理解している希少な会社の一つだ。その、あまりにも模範的な経営姿勢に感心したトヨタの会長、社長は、直々に会社を見学しに出向いたほどである。
48年、右肩、黒字、それがなかなか出来ない。同社社長は言う。
社長あそこにあるユリノキを見て下さい。あの木は、成長するのがとても早いんですよ。あっという間にぐんぐん伸びる。でもね、台風やなんかで一番最初に折れるのも、あの木なんですよ。
この会社も、一時は『膨張』に目が眩む方向に傾きかけたときがあった。しかし、社長は断固としてその道を拒絶したのだ。
『それをすると確かに大きなシェアを取れるかもしれない。だが、肝心の本店はどうなる。身の回りの人に支えられたからこそこれまでやってこれたというのに、それであるいは、生産に支障が出るようなことになれば、本来のお客さんも悲しませる結果を招いてしまうかもしれない。
社長それをすると確かに大きなシェアを取れるかもしれない。だが、肝心の本店はどうなる。身の回りの人に支えられたからこそこれまでやってこれたというのに、それであるいは、生産に支障が出るようなことになれば、本来のお客さんも悲しませる結果を招いてしまうかもしれない。
社長それだけではない。大量生産で味が落ちた商品を、全国に展開することになる。それでは本末転倒だ。身分不相応なことに手を出してはならない。
そういう一つ一つの経営判断、舵取りが経営者には求められているわけだが、社長は見事、その舵取りを見誤らなかった。ここまで考えると、石坂泰三の言葉の意味も、理解できるだろう。

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