古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
目次
内省
ソクラテスは言った。
『私は”ない”ものをあげることはできない。』
つまり、教師などと呼ばれる理由はまったくない。 問答したことはあっても、教えたことは一度もないというのだ。それでも誰かがソクラテスから何かを教えてもらったと言うのであれば、 それはただの勘違いか、嘘をついているだけだと。ソクラテスが暗に教えて説いた『無知の知』も、 後で誰かがつけた名前。
実際にソクラテスが『無知の知を教えて進ぜよう』と言ったわけではない。問答しただけだ。 そして、それについて答えられないという、事実を作った。すると、 『全知全能のようにふるまっている人間』は言い返しをし、 『知性への探究心がある人間』は勉強に役立てた。
『無知』という事実に直面したときに人間が取る行動が分かれる。結局人は一生無知なのだから、前者ではなく、後者のような生き方が『知性』ある生き方だ。そのことに『気づかせてくれた』のがソクラテス。だが、素直にそう思うか、あるいは『わざわざ苦労して貼ったメッキを剥がす敵』だと思うか、人はいつの時代も、この二つに分かれるだろう。
私なら『メッキ』では満足できない。プライドがあるからだ。
関連する『黄金律』
あわせて読みたい


『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』
第9の黄金律 『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』 他と異なることで迷うことなど何もない。元より、唯一無二の命なのだ。例えば、それだけでそこには...
あわせて読みたい


『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』
第10の黄金律 『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』 生命が、その命を度外視してなし得ることは、尊い。 『人生は物語の...
あわせて読みたい


『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』
第11の黄金律 『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』 自分のこの命を何と心得る。この広漠とした果てしない宇宙、過去、未来...
あわせて読みたい


『「生きる」ということの本当の意味とは。』
第12の黄金律 『「生きる」ということの本当の意味とは。』 『生きる』というのは命の躍動だ。命の浪費ではない。 『生きるとは呼吸することではない。...
ソクラテスに関する他の記事
あわせて読みたい


ソクラテス(Socrates)とはどんな人物か
古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像) ソクラテス(Socrates) 古代ギリシャの哲学者。ソクラテスの代名詞は『無知の知』。この言葉自体をソクラテスが言ったわけで...