古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
とかく人間関係とは、慣れ合いになりがちだ。気の合う友人や悪友、時には行きずりの異性と傷をなめ合ったり、慣れ合うことによって、寂しさを紛らわせ、心にある得体のしれない空虚な闇に、蓋をする。それは大体の場合が、不透明な人生についての悩みである。儚い人生についての、憂いである。
真実の友を持たなければならない。真実の友とは、その悩みと、憂いと、どう向き合うべきかを助言する。それについてひどく言い返しをされたとしても、 ”損”を恐れず、思いやる。そして、生きている限り、自分を貫かなければならない。
自分を貫けばもちろん、他の人生を貫く誰かと、競合し、あるいは相対する。彼らの動きに注視せよ。彼らは自分と競い、追い抜こうとして躍起になり、道を踏み外すことがある。反面教師である。彼らと競い合ってはならない。
『ウサギとカメ』を考えるのだ。ウサギは教えてくれた。勝利や成功、才能といった美酒は、”度数”がきつい。よほど自分を鍛えていないと、たちまち驕りに、飲まれてしまうということを。とかく、『後始末』になりがちなのが人の性。それを、『前始末』にするのを自分以外の人が手助けしてくれるとしたら、”友”と”敵”なのだ。
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