儒教の始祖 孔子(画像)
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内省
三流は金を遺す、二流は事業を遺す、一流は人を遺す。
この意味だけ考えても、孔子の意見は傾聴に値するのである。大金を稼げない商売や生き方もある。それなのに、どうしてそれで、人の価値が判断できるだろうか。逆で考えると、『徳』のない人生とは、人を殺して街を渡り歩くような異常者の人生だ。これはまるで、『徳』の真逆の生き方をしている。
これでは、彼に金があろうがなかろうが関係なく、人生に『価値(+)』などなく、むしろ『(-)』の遺産しか遺すことは出来ない。そう考えると、金を遺す人間の、その『金の稼ぎ方』にも注視する必要があることがわかってくる。
人を殺し、人身売買をし、麻薬や武器を密売して稼いだ金だったらどうだろうか。そんなブラックマネーは、いくら遺しても『負の遺産』にしかならない。死んだ後はその財産を奪い合われて、終わりだ。その奪った連中も、散財させることだろう。 結局何も残らない。彼に価値があったのではなく、『金』に群がっていただけなのだ。
彼らは”力”に屈した人間だ。およそ、『徳』をもってこの世を生きた人間には、敵うことは出来ない。
参照文献
季氏第十六-十二
伯夷、叔斉、首陽の下に餓う。民、今に至るまでこれを称す。関連する『黄金律』
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