index

孔子『知者は楽しみ、仁者は寿ぐ。』(超訳)

儒教の始祖 孔子画像

目次

内省

寿ぐ(ことほぐ)というのは、言葉で祝福するという意味だ。知者は楽しみ、仁者は寿ぐ。つまり、知者は自分の楽しませる方法を心得ているが、仁者ともなると、更には周囲の者まで楽しませることが出来る。

 

『仁』というのは、思いやりであり、いつくしみであり、なさけである。特に、この孔子の教えである儒教における最高徳目で、他人と親しみ、思いやりの心をもって共生を実現しようとする実践倫理とされている。

 

知者はとても賢い。身の回りにも、この『知者』はたくさんいるだろう。私の周りにもたくさんいる。経営者、作家、調理師、会計士、弁護士、シェフ、運転手、教師、システムエンジニア、建築家、デザイナー、ゲーマー、彼らはとても豊富な『知識』を持っていて、つまりは『手に職』を持っている人間である。(ゲーマーはわからんが)

 

だが、『仁者』とは限らない。彼ら『知者』は、人を寿ぐ、つまり、人が救いを求めているのであれば、助言を、叱咤が必要であれば、説教をしているとは限らない。まずは自分のことだけが出来ているのが『知者』だ。時には人の為に損をし、言い返され、いわれのない誤解を受けてまで、人を『仁』の心によって思いやるような人、つまり『仁者』を目指す人生は、とても生きがいがある。

 

 

注意
※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、運営者が独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

参照文献

雍也第六-二十三
子曰わく、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。

関連する『黄金律

あわせて読みたい
『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』   第9の黄金律 『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』   他と異なることで迷うことなど何もない。元より、唯一無二の命なのだ。例えば、それだけでそこには...
あわせて読みたい
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』   第10の黄金律 『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』   生命が、その命を度外視してなし得ることは、尊い。   『人生は物語の...
あわせて読みたい
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』   第11の黄金律 『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』   自分のこの命を何と心得る。この広漠とした果てしない宇宙、過去、未来...
あわせて読みたい
『「生きる」ということの本当の意味とは。』   第12の黄金律 『「生きる」ということの本当の意味とは。』   『生きる』というのは命の躍動だ。命の浪費ではない。   『生きるとは呼吸することではない。...

孔子に関する他の記事

あわせて読みたい
孔子(Confucius)とはどんな人物か 儒教の始祖 孔子(画像) 孔子(Confucius) 人間史上、最も人間通だと言われた中国の思想家。『儒教』の始祖。『論語』は、儒教の教えをまとめた書物で、これらは全て...
あわせて読みたい
孔子(論語)の名言・格言一覧 名言の正確性   ただ、下記の記事は正当な文献を見てまとめた孔子の情報、   そしてこのページは、正当な文献を見て書いた超訳記事の一覧です。超訳記事の下...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次