古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
自分は何も知らない、ということを知っていること、それが、『無知の知』である。ソクラテスの代名詞だ。
実にこの世を見渡すと、自分が全知全能であるとふるまう人間や、大人になった、歳を重ねたというだけで人間を見極めた気になっている人間であふれている。ソクラテスは、街を歩いては、出会う人出会う人に声をかけ、質問を投げかけ、いかに自分たちが無知であるかを思い知らせていたという。
人間は永遠に無知だ。たとえ世界最高の学歴を持ち、世界で最も名誉な賞を取るほどの人間でも、およそ別のジャンルの、飛行機を運転することや、船を一から造る知識は持っていないだろう。それなのに、どうして『全知全能』であり、『無知ではない』と言えるのか。
人の目を気にして見栄も虚勢も張らず、虚しい自分の美化、正当化の為に暗示をかけるのでもなく、『自分は何も知らない』。そう言えることこそ、知性なのだ。
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