古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
生きているということは、死につつあるということ。死は、誰にでも一歩一歩、近づいているものだ。生まれたときから人は、死ぬことが運命づけられた生き物だ。そしてそれは人だけではない。動物も、虫も、植物も同じだ。
ブッダは言った。『諸行無常』だと。諸行無常とは、この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。
スタジオジブリの名作『もののけ姫』には、ジブリ作品として純粋に楽しむ以外に、奴隷や差別、エコロジーや自然との共生、そしてハンセン病にかかった人間の人生について考える、もう一つの見方がある。『祟り』と呼ばれる病にかかった主人公アシタカは、アイヌ民族の先祖にあたるとされる村の長に、もう長くはないと告げられる。しかし、次の言葉が重要なのだ。
『人の運命(さだめ)は変えられぬ。だが、ただ待つか、自ら赴くかは決められる。』
たった一度のこの人生を、なんとする。『死を待つ間』に出来ることから、目を逸らしてはならない。
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