古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
60歳を超えた私の知人は、敬虔ななんたらという信仰を持っていて、自分の生い立ちにある種の自信があるかのように振る舞っていたが、私はその人物に対し、違和感を覚えていた。そして、この一言でその違和感を一層ぐっと深めることになったのだ。

『死ぬのはやっぱり怖いわよね。
今回のソクラテスの言葉がぴったりではないか。これは、私がソクラテスのこの言葉を知らなかった時期だ。私がいう『違和感』とは、決して馬鹿に出来ない『知層』が大きく関係している。無下にできない、積み重ねてきた、経験と感性である。
つまり、彼女は、『本当は知者ではないのに、知者のように振る舞い、私に今までの自分の人生を誇示、主張した』のである。美化、正当化だ。それを私が、『違和感』として受け取ったのだ。私はその時点で、彼女が『自分で語る高潔な人物とは一致しない』ことを感じ取っていた。自分の『無知』を包み隠す時間があれば、その時間を1分でも『知性の探究』に使うことが、本当の知者の取る行動である。
年齢?
財産?
関係ない。それは『知性』とは、関係ないのだ。
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