古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
ソクラテスはその弁明でこう言った。
『キャベツの頭を数えるように、人間の頭数を数えても、 多数の方に正義があるとは限らない。 知恵が無ければ正義は実現しないのだから!』
私はいつも『孤独』と『孤高』の違いを言うことがあるが、 例えば100人のうち、99人が間違った判断をしていたとしよう。つまり、『黒』と言った。だが実際には『白』が正解だ。しかしどうだろう。 自分以外の人間が全員、『黒』だと言っているのだ。 では、正解はどちらになるのだろうか?
『赤信号、みんなで渡れば、怖くない』だが、赤信号は『とまれ』だ。
本当は『白』なのに、周りが口を揃えて『黒』だと言う。真実を知っている人(白だとわかっている人)は大変だ。理解者が一人もいない。だが彼を『孤独』という言葉で表現していいのだろうか。
良いはずがないだろう。漆黒の闇に染まらない『白』で在り続けることは、困難を極める。 普通、『白』が他の色と交わるとき、その色を保つことは到底不可能だ。だが、『真理』という『コーティング』をされていたらどうだろう。ソクラテスのように、自らの『白』を『真理というコーティング』によって守り続け、命を賭してそれを守った人間は、『孤高』なのである。崇高なのだ。
私もよく、真実を歪曲されて嫌な思いをしたことがある。だから、『スタンド・バイ・ミー』で有名なあのスティーブン・キングの名作、映画『グリーン・マイル』のあの黒人の気持ちが、よく理解できた。見えすぎるのは、人一倍大変なのだ。しかし私は今日の内省で『真理のコーティング』という概念を創った。孔子もソクラテスもブッダもキリストも、皆、このコーティングの力によって、人生を生き貫いたのである。
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