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トルストイ『深く愛することのできる者のみが、また大きな苦痛をも味わうことができるのだ。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

だから、深く傷ついている人は、それだけ自分に深い愛があったことを知るだけで、少しは自分への慰めになるだろう。少しも苦痛を味わわない人は、逆に、そこに愛があったかどうか首をかしげざるを得ない。

 

『ソクラテス・イエス・ブッダ 三賢人の言葉、そして生涯』にはこうある。

喜劇作家であるアリストパネスは演説でこう言った。

『かつて人間は二つの肉体が背中合わせとなった存在であった。』

一体となっている二つの肉体のどちらも男である場合、どちらも女である場合、そして男と女である場合(両性具有=アンドロギュロス)があった。残念なことに、ゼウスの決定により、彼らの肉体は二つに分断された。それ以来、私たちは分離されてしまった片割れを求めている。元の肉体の組み合わせにより、求める片割れは男もしくは女である。アリストパネスによると、この探究こそが私たちが愛と呼ぶものである。

 

愛とは、失われた原初の結合を回復しようとする欲求である。愛によって自分と一体であるべき片割れを見つけ出し、私たちの本来の姿を完全に回復できた時、私たちは最高の幸せを手に入れることが出来る。

 

『自分の身体の一部が引き裂かれた』のだ。だとしたら、そりゃあ身体に走るのは激痛に決まっているだろう。それぐらい愛したということだ。またいずれ、違う結合によってその痛みは完全に消え去るだろう。

 

だが、覚えておきたいのは、いずれ人は必ず死ぬということ。そういう人たちはその時、残された片割れだけが辛い思いをする、と考えてしまいがちである。しかし、死んだ相手も同じように身体を引き裂かれたということを考えれば、自分の心はいつまでもその人と一心同体であると、心は満たされるだろう。

 

 

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