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ドストエフスキー『自分を嘘であざむき、自分の嘘に耳を傾ける人は、ついには自分のなかの真実も周囲の真実も見定めることができなくなり、その結果、自分をも他人をも尊敬できなくなる。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

この様な人間は、混沌としている。まるで、多重人格者だ。それであれば、この『ついには自分の中の真実もわからなくなる』という話とつじつまも合う。八方美人という考え方と同じで、四方八方に様々な顔をして見せ、その人格を一貫させない。そういう人は、往々にして自分が『賢くて器用だ』と思う節があり、しかし、実際は単なる『臆病者』である。

 

その臆病者たる弱気自分を隠し通すために、元々持っていたポテンシャルでもって、それらを隠蔽し、事実を捏造する。まるで、『今演じている自分こそが、真の自分なのだ』とでも言うかのように、悦に入り、心の奥底に秘めた開かずの部屋にカギを締め、その外壁を強固とすることだけを考えるようになる。

 

ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正は、彼が『最高の教科書だ』と賛辞する『プロフェッショナル・マネージャー』 の巻末に、こう書いている。

『根拠のない自信に満ち溢れたエゴチストほど、異業種交流会に積極的に参加しないといけないと主張し、いくつもの交流会にかけもちで参加する。(中略)エゴチズムの真の害悪は、抑制されない個人的虚栄心が高進すると、その本人が自分自身の為にこしらえた賛辞を信じ込むようになる。そして自分自身と虚栄心の中にのめり込んで、他人の感情への感受性を失ってしまう。常識も客観性も失われる。そして意思決定の過程を脅かす厄介者となる』

 

また、経済学の巨人と言われたガルブレイスは、1636年のチューリップ狂の経験以来、何も変わらないある法則を見極め、こう言っていた。著書『バブルの物語』にはこうある。

『個人も機関も、富の増大から得られるすばらしい満足感のとりこになる。これには自分の洞察力がすぐれているからだという幻想がつきものなのであるが、この幻想は、自分および他の人の知性は金の所有と密接に歩調をそろえて進んでいるという一般的な受け止め方によって守られている。』

 

つまり、たとえそこに金持ちがいたとしても、その金は、もしかしたら『武器、麻薬、人身売買、詐欺、強盗』等によって、踏むべきではない手順によって、得られたものかもしれない。だとしたら、その金持ちは、別に『その金の量に比例する知性』を併せ持っているわけではない。だとしたら当然、人としての価値もそうだ。

 

だが、金があれば、力づくで表層上を理想に近いものに象ることが出来る。

 

 

他人も自分をちやほやする。しかし、本当に彼は人として成功しているのだろうか。本当にその周りに集まった人は、彼の本質を正当に評価出来ているのだろうか。

 

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T
こんにちは。IQさんの弟子の『T』です。私は師匠ほど前向きな思考を持てない問題を抱えていますが、師匠から『そういう人の葛藤的内省も価値はある』と言われたこと、そして同時に偉人と対話して心の修行をするため、ここに私の内省記事を記載します。

もう一つの内省

嘘がある生活をしていると、自分の中の真実や正直な部分が何なのか、わからなくなり正しい判断ができなくなってしまっている。自分の気持ちの部分が自分自身で判断できなければどこに向かっていけばいいのか、どんな目標設定が正しいのかを決めきれなくなってしまう。正しい道を進んでいくためにも、目標や自分の気持ちに対して正直になるよう、内側と向き合っていく。

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