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バーナード・ショー『我々の人類に対する最大の罪は、彼らを憎むことではなく、無関心であることだ。それは非人間性の真髄だ。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

マザー・テレサは言った。

『今朝、私は、この豊かな美しい国で孤独な人を見ました。この豊かな国の大きな心の貧困を見ました。』

 

これは、マザー・テレサが日本を訪れた時に、日本に抱いた感想を述べたときに発した言葉である。日本は戦後の復興にも成功し、経済的にも豊かになった。緑も綺麗だ。世界の人から言わせれば、日本の自然の美しさは際立っているという。日本は、文化、自然共に豊かであり、独特の民族意識を持ち、集団意識が強く、世界に誇る、素晴らしい国であることは間違いない。

 

そう前置きして、しかしマザー・テレサは、その『光』の対極である、『闇』を見た。浮浪者が路頭に迷い、街をさまよっているのに、人々がそれを見て見ぬフリをして素通りする光景を見たのだ。

 

そりゃあ、泥に触れなきゃ汚れないだろう。そりゃあ、闇を隠せば光しかない。『触らぬ神に祟りなし』だ。触れずに見て見ぬフリをすれば、良いところばかりが注目され、その人たちがまるで『勝ち組』になり、後光が差して、人々の称賛を得る。

 

五木寛之の『大河の一』には、こうある。

※当時の行政官の告白…『自分たちは分かっていた。あの工場が有明海に有毒な汚染物質を流しだしていたことは、当然のように理解していた。けれど、その時点では止めることが出来なかった。なぜかというと、それは当時の日本が飢えていたからだ。食糧増産のためには、農村に科学肥料を送る必要があった。もしもあの時点で汚染を恐れて工場の操業を止めていたならば、日本の復興は二十年ほど遅れていただろう』

 

日本の発展の裏には、『闇』がある。その闇の上に立つ栄光など、真理から目を逸らさない人間から見れば、虚像である。

 

しかし日本は、世界で唯一原爆の被害国となった国であり、そこから国を持ちなおすには、これぐらいのエネルギーやトレードオフの選択が必要だっただろう。マザー・テレサは、それでも、人に無関心になるような国は、『貧しい』と言う。ブータンのように、経済大国でなくてもGNH(国民総幸福量)が高い国もある中で、人間とは、どのような国づくりに励むべきであり、どんな人間性を磨くことが問われているだろうか。

 

 

 

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