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ニーチェ『戦争を非難して言えば、戦争は勝者を愚かにし、敗者を邪悪にする。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

『戦争を非難して言えば、戦争は勝者を愚かにし、敗者を邪悪にする。戦争を弁解して言えば、さきに述べた二つの作用のいずれの場合でも野蛮にさせ、それによってより自然的にならしめる。』

 

戦いに勝っても、それで浮つき調子に乗り、勝って兜の緒を締めなければ、そこにいる人間は敗者である。戦いに負けて、負けたままにし、心まで嫉妬と失望と怠惰の闇に支配されるのであれば、そこにいる人間は敗者である。従って、『勝つ』なら『克つ』必要がある。それは克己心だ。それが人間の矜持であり、突き詰められた高潔な精神である。

 

だが、ここで考えたいのは、ニーチェのこの言葉の後半にある、『野蛮になるが、それによって人間は自然な状態となる』という部分。リヴァイアサンとは、旧約聖書に出て来る海の怪物だ。

 

イギリスの哲学者、トマス・ホッブズはこの怪物を、『リヴァイアサン=本性』という図式に当てはめて本を書いた。人間は元々、生存競争をして争いを繰り広げるのが、『自然状態』だというしかし、あまりにも禍々しい人間の本性(リヴァイアサン)、その自然状態が見るのが嫌で、抗い、争うことの権利を政府に譲り渡し、その代わりに本人たちは安穏な日々を追い求めた。

 

ニーチェとトマス・ホッブズの言う『自然状態』を考えたとき、頭に思い浮かぶのは、『野性的で動物的な人間』の実態である。そして、『高潔な矜持を持った人間』が、『不自然状態』だ。

 

だが、私は別にそれでいい。例えば、『筋トレ』もあれは、『不自然運動』と言われている。カミュはこう言ったが、

『人間は現在の自分を拒絶する、唯一の生きものである。』

 

ゲシュタルトの破壊と創造』も『不自然な動き』だ。『高潔』も『洗練』も不自然。だとしたら、私は不自然でいい。

 

 

 

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