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マルクス『思想が現実に迫るのみでは十分ではない。現実が自ら思想に迫るのでなければならない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

それはそうだろう。自分の思想が、ようやく現実に追いついた。それはつまり、現実逃避をしていた人間が、ようやく目の前の現実を直視するようになった、という状況がそこにあるということである。これはフィクションでも何でもなく、私の部下に、

 

僕は一生現実逃避をして生きていきます。

 

という、時空が歪む言葉を、うつむきながら話した人間がいる。あの時の私の気持ちは複雑だった。つまり、『殺意』もあったし、それを止める自制心も当然あったし、指導者としての責任についての思索もあったし、『複雑』だったのである。

 

彼は幼少の頃に事故で兄を亡くしていて、同情の余地は当然ある。だが、20年以上経ってもそれについて被害者ヅラをし、自分だけが特別な扱いを受けて生きていけると思っているようでは、いささか、単なる『怠惰の馬鹿』ということで片づけられてしまう。特に、男の世界ではなおのことそうだ。私とて、10代で父親を亡くしているのだ。それに、百聞は一見に如かずだ。この写真を見てどう思うだろうか。

 

子供達

 

今日、明日を生きるために、ゴミ山を漁る、子供の姿だ。

 

もう、この話一つ考えただけでも、彼がやっているのはまさに甘えた『現実逃避』そのもの。しかしこの問題が複雑だったのは、自分でそれを自覚し、それでも『別にそれでいい』などと、うつ病にも近いようなやる気のなさを堂々と演じ切り、周りの人間に負の影響を与えているということも知らん顔で、ひたすらに自分の中で悲劇のヒーローを気取るという、最悪の状況だったということなのである。

 

あれから7年。こちとら、『最終的には塀の中を覚悟してお前を殺す』という熱意で向き合い、7年だ。のらりくらりの7年ではない。それを経て、今、ようやくその時に比べると、成長している。だが、根本は未だに全く変わっていない。それはそうだろう。『豚骨』を煮込んで煮込んで、何日も煮込んでも、骨の髄にまで染み込んだエキスは、絞り出て来る。

 

それと同じだ。部下が20年間演じていた被害者意識は、骨の髄にまで達していて、それがまだ抜け切れていない。単純に考えると、そういう図式で間違いないわけだ。後何年かけてそれを出し切るつもりかわからないが、部下が二年前に言ったのはこうだ。

 

僕の親は、成長が遅れてもあまり文句は言わないと思います。

 

これでわかっただろう。これが『5年目』の人間から絞り出た本音である。もう、こういうことが『数千回』あると考えた時、あなたは理性を失わずに、心が折れることなく、彼の教育を続けることが出来るだろうか。

 

もちろん、世の中にはそれが出来る人間もいる。教育の神、森信三だ。

 

私は、彼の様な人間がいるということを知って、随分と励まされたものである。もっとも、私の部下は『1つ下』であり、私とて、10歳以上離れている部下になら、もっと長い目で見ているのだが。

 

さて、わかったように『思想が現実に迫る』ということは、別に当たり前の事であり、それはマルクスの言うように『十分ではない』のだ。ようやく現実を直視するようになった、ということなのであり、うちの部下ような人間もいる中、それはそれで、全然マシなのだが、しかし、『十分ではない』のだ。

 

フランスの小説家、ブールジュは言った。

 

まさに、ブールジュのこの言葉が、全てを語っているだろう。どんな人間だろうが、人生は一度だ。そのことについてじっくりと考えるべきである。

 

 

 

 

 

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