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マルクス『人間の意識が人間の存在を決めるのではなく、反対に、人間の社会的存在が人間の意識を決めるのである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

だがデカルトは、

 

と言ったわけで、人間の意識が人間の存在を決めるという主張と相反することになる。『印象管理』とは、マルクスの言う様に『社会的立ち位置からの印象』を気にして、それを管理することをいうが、その印象管理によって出来上がる人間像は、『人間の意識』ということにはならないのではないだろうか。

 

もちろんそこに意識はあるが、例えば人が過ちを犯して後で反省したり、見栄や虚勢に支配されて後悔したり、脳内物質レベルでは、ドーパミンやノルアドレナリンにジャックされて思うように動けなくなるとき、そこにある『意識』は、あまり『その人の本意』であるような印象を得ない。

 

ドーパミンやアドレナリンが出ているとき、人は無駄に興奮し、浮ついている。浮気もそうだし、酒や麻薬で意識が酩酊、あるいは暴走状態になっているときと似ている。ジャック、つまり支配されていて、のっとられている。

 

ノルアドレナリンもそうだ。緊張や不安を感じるとノルアドレナリンは出る。私は、この脳内物質に極めてジャックされやすい部下を10年間近で見ているが、それらをコントロールするセロトニンの不足を感じることは当然、彼はもう病的なほど、ドーパミンやノルアドレナリンにジャックされ、粗相をし、それを後悔する、とういことを繰り返し続けている。

 

ジャック

 

従って、これらの『不本意な意識』は、あまり『意識』と呼ぶにふさわしくないはずであり、『社会的立ち位置からの印象』を気にして、例えば、

『我こそは、君主なり』

 

としてその高い地位や身分を甘んじて受け入れ、それに歩幅を合わせて自分が格式の高い人間だと思い込み、演じ、陶酔し、実質とかけ離れた人間を見た時、それはあまり自制的で賢明な人間には見えず、どちらかというと『外部要因に支配されている意志のない人間』に見える。

 

陶酔

 

そう考えると、私はデカルトの意見の方がつじつまが合っている印象を得る。親、教育者、指導者、為政者、社長、会長、有権者、大人、社会的立場とは、実に色々な立ち位置があるわけだが、これらは例えば、マキャベリが、

 

と言う様に、『もう一人の自分の意識』に近いような印象を受ける。つまり、デカルト、マキャベリ、マルクスのこれらの意見を統合して私の解釈で言い直すと、

『人間の意識は人間の半分の存在を決め、人間の社会的存在が残りの半分の人間の意識を決めるのである。』

 

ということになるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

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