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カント『何よりもまず、純粋な実践理性の国とその国の正義を求めて努力せよ。そうすれば汝らの目的はおのずから与えられよう。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

『何よりもまず、純粋な実践理性の国とその国の正義を求めて努力せよ。そうすればなんじらの目的(永遠平和の幸福)はおのずから与えられよう。』

 

『実践理性』とは、自律性をもち、経験的動機に依存せず、先天的な道徳法則によって意志を規定する理性の意味。つまり、『最初からあるはずの道徳法則』を重んじて、『自分が経験してきたこと』に依存するな、ということである。例えば、『A』という真実の答えがあるのに、それを70億人が、

 

いや、Bだ!
Dを俺は経験したがな
Jよ!絶対にJよ!

 

と言い合っていては、彼らがまとまりを見せることはない。そこで、『純粋な実践理性』、つまり、『最初にAという答えがあったはずだ』という『基準(原則)』に全員が目を向けることで、

 

(確かに、俺の経験ではBだったが、あいつから見てDで、あの子から見ればJならば、もういっそのこと、Aで統一した方が平和になるなあ。)

 

となり、争いが起きないということになる。それは『真理』でもあり『神』でもあり、『愛』でもある可能性が高い。そういう、普遍的に通用する絶対原則というものは、平和をもたらし、甚大な力を持っていて、永久不変であるということを考えても、それらは『愛、神、真理』という言葉の意味と、ほぼ等しい。ここでは『実践理性』という言葉を使うが、別にそもそも、言葉なんて最初から人間が勝手に作ったんだから、どんな言葉が存在していたとしても、その言葉の正当性は疑わしいのである。

 

ニーチェは言った。

『論理は完全な虚構の見本である。現実の中には論理などは存在せず、現実はまったく別の複雑極まりないものである。我々は実際の出来事を思考においていわば簡略化装置で濾過するように、この虚構を図式化することによって記号化し、論理的プロセスとして伝達および認識可能なものとする。』

 

 

つまり、それらは単なる『人間が考え出した(認識可能な)記号』に過ぎないのだ。そんなことよりも重要なのは、『それ』を重んじることによって、平和がもたらされる、という決定的な事実である。一体何なんだ。その得体のしれない力は。どうしてそのようなことが起きるのだ。なぜそういう法則が存在しているのだ。

 

ということに注目するべきで、その得体のしれない、しかし極めて純粋で、尊く、厳かで、甚大な力を秘めている存在は、『神』というこれ以上ないくらい厳かな『日本語』を使っても、別に相違はないような、そういう印象を得るわけだ。とても興味深い話だ。『国の正義』の話など、どうでもいい。

 

 

 

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