偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。
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目次
考察
ヤスパースは言う。
『人は悪が無くなればいいのに、という。そして、何々が悪だと、決めつける。けれども、そうだろうか。悪は必ず存在する。なぜならば、わたしたちに自由があるからだ。この自由があるから、同時に悪は存在しえるのだ。自由が無いのならば、そこはたんに平坦な世界であり、善も悪も存在しえないことになる。しかし今、悪があるからといって、悪いものがあるわけではない。もし、悪があるというのなら、それは私たちの意志なのだ。私たちの意志こそ悪でありえるのだ。』
では、ここでドイツの詩人であるシレジウスは言う。
つまりこういうことだ。我々人間も、薔薇のようにただ咲いているだけの存在であれば、善も悪もない。ただただ存在しているだけの存在になる。ここまではいい。私はここであえて考えたいのは、この薔薇は、例えば目の前でいじめや強奪や虐待や、人が戦争しているときも『ただ咲いているだけ』である。それなのに、『薔薇は悪ではない』と言えるのだろうか。『見て見ぬフリ』をしている、『悪』なのではないだろうか。
だがヤスパースに言わせれば、『その発想』自体が、人間の『悪』なのである。そもそも人間がいなければ前述したようなことは起こらないのだ。では、『隕石衝突』はどうだろうか。『隕石衝突』があれば、花も動物も虫も人間も全て消滅するが、それは『善』と『悪』、どちらの出来事なのだろうか。ヤスパースやシレジウス曰く、そんなことを気にする存在は『人間』だけなのである。
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