マキャベリ『新秩序の導入は難しい。これによって利益を失う者は必死で抵抗し、利益を得るものは消極的だからである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

偉人

イタリアの政治思想家　マキャベリ（画像）

運営者

ふむ…。

考察

『プロスペクト理論』とは、人間は目の前に利益があると『利益が手に入らないというリスク』の回避を優先し、損失を目の前にすると『損失そのもの』を回避しようとする傾向がある、ということを示唆した理論である。このことからもわかるように、人間はこと『リスク』において、とても慎重に行動する生き物なのである。

それは別に当たり前だ。たとえば、高い所を歩くとき、一歩踏み外したら落ちて、命を落とす。そういう状況のとき、リスクヘッジ（危険回避）を考えるのは、当然の心理である。人間だけじゃなく、落下して命を落とす危険のある全ての生命が、同じ行動を取るわけで、それは本能として当たり前のことである。

だから、人間が保守的になるのは当たり前だ。まず、その大原則を理解した上でマキャベリの言葉を聞けば、ごく自然とそのまま理解して、『では、どういう戦略を立てられるか』と、思慮の駒を進めることになるだろう。

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