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マキャベリ『加害行為は人々がそれをあまり味わわず、したがってあまり傷つけられないように一気に行われなければならず、これに対して恩恵は人々がそれより良く味わうように少しずつ与えられるべきである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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考察

見えて来るのはある種の『麻痺』だ。『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』にはこうある。

ある人が t₀ の時点で決定を下し、その決定が後の t₁ の時点における消費に影響を与えるというケースについて考えてみよう。t₀ の時点でその人の状況や心理状態が、決定を下す時点で心に浮かぶ直感的評価に影響を与える。t₁ と t₀ の状況が異なるとすれば、t₀ の状態を反映する判断や決定にはバイアスがかかりやすいだろう。その簡単な例として、以前行われたこんな研究がある。被験者たちは、まったく甘味のないプレーンヨーグルトを一匙舐めて、直義のその経験を評価する。

 

その後、これと同じヨーグルトをカップに丸いっぱい食べるとして、それをどう評価するかを予測するように言われる。すると、強いアンカリング効果が見られた。被験者のほとんどは、まるごと一カップ食べるのと、スプーン一匙だけ舐めた時とに、誤って同じ評価を与えた。嫌いな味のものを大量に食べる方が、ほんの一口食べるよりもよほどひどいことを明らかに予測し損なっていた。

 

つまり、一口舐めただけの時と、大量に食べた時と、受けているダメージの量は違うはずなのに、実際の感覚では、『別に両方とも同じぐらいの不快感だった』と捉えてしまったのだ。『バイアス』というのは『先入観』とか『思い込み』という意味だが、なるほど、マキャベリの発想は、相変わらず冷徹無比である。

 

 

 

 

 

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