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ルネサンス時代に突入することでようやく『一強』の牙城が崩れ、新しい哲学的思想が芽生える

[say name=”ハニワくん” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2020/01/f_f_object_92_s512_f_object_92_0bg.png”]先生、質問があるんですけど。[/say]

[say name=”先生” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2020/01/f_f_object_119_s512_f_object_119_1bg.png” from=”right”]では皆さんにもわかりやすいように、Q&A形式でやりとりしましょう。[/say]

ルネサンス時代にはどういう哲学があったの?わかりやすく簡潔に教えて!

『人文主義の王』と言われたエラスムスがしたような『人間中心』の思想を織り交ぜた哲学が登場しました。

[say name=”ハニワくん” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2020/01/f_f_object_92_s512_f_object_92_0bg.png”]なるへそ![/say]

[say name=”博士” img=”https://www.a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2019/07/f_f_object_170_s512_f_object_170_0bg.png” from=”right”]も、もっと詳しく教えてくだされ![/say]

中世ヨーロッパの1000年間の暗黒時代というのは、すべては神の為にあった1000年間でした。

しかし、600年頃からイスラム教が登場し、1095年にはエルサレムを奪回しようとキリスト教が『十字軍の遠征』を始めます。しかし十字軍はイスラム軍に敗北。そしてキリスト教の権威が衰退していきます。『神の国⇒人の国』へと移り変わっていくようになり、『ルネサンス時代』へ突入します。

 

ルター等の面々が腐敗したカトリックに対し『宗教改革』を起こしますが、エラスムスこそ、腐敗し、権威と威厳を失ったキリスト教を『本当の姿』に戻そうとして奮闘した人物でした。エラスムスは『神中心の考えにどっぷりと依存した人間』の思想に、『人間中心』の思想を織り交ぜ、新たな概念を生み出します。イスラム勢力の台頭や、『地球平面説』が覆されたり、何かと神の存在が危うくなっていた時代背景もあって、そうしたエラスムスの考えも浸透しやすかったのかもしれません。

[say name=”博士” img=”https://www.a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2019/07/f_f_object_170_s512_f_object_170_0bg.png” from=”right”]うーむ!やはりそうじゃったか![/say]

[say name=”ハニワくん” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2020/01/f_f_object_92_s512_f_object_92_0bg.png”]僕は最初の説明でわかったけどね![/say]

[say name=”先生” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2020/01/f_f_object_119_s512_f_object_119_1bg.png” from=”right”]更に詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。[/say]

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目次

中世ヨーロッパの終わり

[kanren id=”49678″]

 

上記の記事の続きだ。このようにしてキリスト教はローマ帝国滅亡後の中世ヨーロッパを1000年間もまとめたが、権力を持ちすぎて、腐敗する一面も目立った。しかし、このような『キリスト教の一強』時代も永遠ではなかった。

 

[kanren id=”46700″]

[kanren id=”47179″]

 

 

イスラム教と十字軍

例えば、ムハンマドがイスラム教を作った。また、イスラム勢力は勢いを増していった。そんな中、エルサレムを取り戻そうとして、キリスト教史上最も残忍な戦争と言われる『十字軍の遠征』が始まった。

 

[timeline]
[tl label=’STEP.1′ title=’1095年’]ローマ法王は初の十字軍遠征を命じる。 [/tl]
[tl label=’STEP.2′ title=’1099年7月15日’]エルサレム陥落。それはユダヤ人の殺戮でもあった。[/tl]
[tl label=’STEP.3′ title=’しかしイスラムの英雄サラディンが阻止’]『我々は聖戦を行うのだ!』[/tl]
[tl label=’STEP.4′ title=’十字軍は失敗となる’] [/tl]
[/timeline]

[kanren id=”46625″]

 

しかし、サラディンを筆頭としたイスラム勢力は、その戦争に抗った。

 

[say name=”サラディン” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2019/03/人物アイコン.png”]我々は聖戦を行うのだ![/say]

 

そしてキリスト教の権威が衰退していき、『神の国⇒人の国』へと移り変わっていくようになる。『ルネサンス時代』への突入である。

 

[memo title=”ルネサンス”]再生、復活、復興を意味する。文芸復興。人間中心のギリシャ文化をよみがえらせる人文主義の流れ。[/memo]

[memo title=”人文主義”]人間中心の文化。ヒューマニズム。[/memo]

 

 

ルネサンス時代

様々な思想

ヘブライズム 神中心の発想
ヒューマニズム(人文主義) 人間が歴史と文化の主体
自然主義 人間は自然の一部分

 

冒頭からの記事を見てもわかるように、中世ヨーロッパの1000年間の暗黒時代というのは、大した発展がなく、すべては神の為にあった1000年間だった。そういう事情もあって、その時代が『暗黒時代』と呼ばれるようになるわけだ。

 

[memo title=”暗黒時代”]戦乱、疫病、政情不安定などの原因により、社会が乱れ文化の発展が著しく停滞したような時代。また、文明全体に及ぶ大きな事象でなくても、特定の芸術・技術・文化などが為政者や宗教組織から弾圧を受け衰退したり、革新者の不在などの理由で停滞した時期を指して、暗黒時代と呼ぶこともある。[/memo]

[memo title=”中世”]古代が終わり、近代にいたるまでの1000年間。ローマ帝国滅亡後の1000年間のこと。[/memo]

 

しかし、腐敗と停滞の原因とも言えたキリスト教が衰退していくことで、新たな動きが見られるようになった。

 

 

彼らのような偉大な芸術家が出てくるのもこの時代である。

 

 

[timeline]
[tl label=’STEP.1′ title=’1487年’]バーソロミュー・ディアスが初めて喜望峰を航海。[/tl]
[tl label=’STEP.2′ title=’1492年’]コロンブスがアメリカ大陸を発見。『地球平面説』が覆される。[/tl]
[tl label=’STEP.3′ title=’1530年’]コペルニクスが『地動説』を唱える。[/tl]
[/timeline]

[kanren id=”40928″]

 

この発見によって、

 

  • 上:天使が空を飛ぶ天国
  • 横:魔物や竜がいる異世界
  • 下:鬼と溶岩がある地獄

 

という解釈が崩れるようになる。そして、その『天』にいたはずの『神』の存在も危うくなり始める。しかし、まだまだキリスト教は特権を乱用し続けた。

 

 

宗教改革

そこで登場するのが『ルター、カルバン、ツウィングリ』といった人物たちである。彼らが起こしたのは『宗教改革』。つまり、イエスがユダヤ教の腐敗を浄化しようと立ち上がったように、彼らもまた、この腐敗したキリスト教を浄化しようと立ち上がったのである。

 

[ルター]

 

[kanren id=”46717″]

 

ルターが宗教改革を興したのは、法王庁がその売り上げでバチカンに聖堂を築くのが目的で『免罪符』を販売したのがきっかけだった。

 

[memo title=”免罪符”]これを買えば『天国に行ける』という名目で売られた証明書。カトリック教会が発行した罪の償いを軽減する証明書。[/memo]

 

[timeline]
[tl label=’STEP.1′ title=’『神聖な義務(宗教裁判)』を開始’]1231年。法王グレゴリウス9世は、『神聖な義務(宗教裁判)』を開始する。この宗教裁判は、ただ法王とキリスト教会を批判し、挑戦する者を叩くのが目的に自己防衛手段に過ぎなかった。[/tl]
[tl label=’STEP.2′ title=’法王庁が免罪符を販売’]その売り上げでバチカンに聖堂を築くのが目的だった。[/tl]
[tl label=’STEP.3′ title=’ルターが『宗教改革』を決意’]1517年。法王に95か条の意見書を提出。プロテスタント(抗議者)ルターの登場である。[/tl]
[tl label=’STEP.4′ title=’ルターはカトリックから破門される’] [/tl]
[/timeline]

 

ルターは、腐敗し、権威と威厳を失ったキリスト教を、『本当の姿』に戻そうとして、奮闘した人物だったのである。

 

 

エラスムス

だが、そう思ったのはルターたちだけではなかった。のちに『人文主義の王』と言われるエラスムスがその代表である。

 

 

エラスムスこそ、腐敗し、権威と威厳を失ったキリスト教を、『本当の姿』に戻そうとして、奮闘した人物だった。そして、同じような目的を持っていたにも関わらず、ルターとは一線を画した。ルターのように過激な改革をするのではなく、あくまでも自分はキリスト教会(カトリック教会)に属しながら、その姿を元に戻そうとしたのである。

 

ルター達 カトリックにプロテスタント(抗議)する
エラスムス カトリックに属しながら元に戻そうと奮闘する

 

先ほど『中世ヨーロッパの1000年間の暗黒時代というのは、大した発展がなく、すべては神の為にあった1000年間だった』と書いたが、エラスムスはその『神中心の考えにどっぷりと依存した人間』の思想に、『人間中心』の思想を織り交ぜ、新たな概念を生み出すのだ。イスラム勢力の台頭や、『地球平面説』が覆されたり、何かと神の存在が危うくなっていた時代背景もあって、そうしたエラスムスの考えも浸透しやすかったのかもしれない。

 

逆に言うと暗黒時代は、ぬるま湯に浸かっていられて『楽』だった部分もあった。だが、ルネサンス時代を迎えて様々なことが明るみになり、そのぬるま湯に浸かっていられなくなる人間は最初もちろん、慌てて騒いだ。だが、フランスの作家、ジードがこう言ったように、

 

『その時期』は真実にたどり着くために必要なのである。

 

 

 

 

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