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孔子『人生がピラミッドだとしよう。形が崩れてきたら、積んできた積み石を見直すはずだ。』 (超訳)

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目次

内省

孔子の高弟である有若(ゆうじゃく)が言うのは、

『君子は本を務む。本立ちて道生ず。』

 

という言葉。あるとき記者が、メジャーリーグで活躍するイチローに言った。

 

記者
なぜイチロー選手は、 ”同じ毎日の繰り返し”で、未来を切り開けたんですか?

 

するとイチローは言った。

 

あまりにも深遠なやりとりである。我々がこの人生でやっているのは、言うなれば『ピラミッド造り』。エジプトのようなピラミッドでもいい。メキシコのようなピラミッドでもいい。どんな形の山でもいいから、積み石を積み上げ、自分にしか出来ないピラミッドを、時間をかけて、この人生の間に、造り上げる。

 

そういう視点を持てたなら、おそらく記者もそういう愚問はしなかっただろう。

 

(何を言ってるんだ?毎日積み上げてきたからこそ、今のピラミッドがあるんじゃないか。ただそれだけだ。)

 

ということなのである。だが、同じくメジャーで活躍する松坂選手の母校、横浜高校の恩師はこう言っている。

『三笠山に登る一歩、富士山に登る一歩、同じ一歩でも覚悟が違う。どこまで行くつもりか、どこまで上るつもりか、目標が、その日その日を支配する。』

 

我々はこの一度しかない人生で、どういうピラミッドを造り上げるか。それを決めるのは、早ければ早い方が良いのは、言うまでもないだろう。

 

だがもちろん、何かを始めるのに、遅すぎるということはない。とにかく覚えておきたいのは、我々の人生は、ピラミッドのようなものだということだ。積まなくても生涯を終えられるし、後世に残る立派なピラミッドを作ることもできる。どちらにせよ人は死ぬ。だがそんな事実を目の当たりにしたとき、誇り高い人生とは、自分にしかできないピラミッドを造ることに邁進した人間の人生のことを、言うのではないだろうか。

 

 

注意
※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、運営者が独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

参照文献

学而第一-二
君子は本を務む。本立ちて道生ず。

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