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チェーホフ『共通の憎しみほど人間を団結させるものはない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

[say name=”偉人” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2019/03/人物アイコン.png”]ロシア作家 チェーホフ画像)[/say]

[say name=”運営者” img=”https://a-inquiry.com/health/wp-content/uploads/2019/03/シャーロックホームズアイコン1.png” from=”right”]ふむ…。[/say]
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目次

考察

人は、同じ方向を向いて何かをするとき、その人と協調できている気分になるという。映画観賞でもいいし、趣味でもいいし、スポーツでもいいし、何でもいいが、それらを思い出せば納得できる話である。人は、同じ方向を向いている人と共鳴し、その逆で、違う方向、しかも真逆の方向を向いている人とは、敵対することもある。『敵対する』と聞いてピンと来ない人は、思慮浅いだけだ。平和が好きな人は、人殺しを憎むはずだ。その時点でそこに相反する人間関係が成立する。

 

アメリカの詩人、ディキンソンは言った。

 

世の中にはダイバーシティ(多様性)がある。それを知らないわけではあるまい。人間は、自分と価値観の合う人間を好んで見つけ出し、その人物が自分の味方だと『錯覚』するのである。では、なぜ『錯覚』かというと、例えば、それを利用した詐欺師のことを考えればいい。つまりこういうことだ。

 

『別に同じ方向を向いている=同士』

 

という図式は成り立たない。だから錯覚なのだ。もちろんその錯覚から始まって心を開き、それがきっかけで盟友になるケースはあるが、それとこれとは違う。その図式が成り立たないということを知るべきである。しかしここに働く『錯覚』の力は甚大で、こと、それがマイノリティ(少数派)であればあるほど、その発見をドラマチックに思い込む節がある。

 

(運命の人だ!いないと思っていた!)

 

と言う具合である。チェーホフの言うように、普通『共通の憎しみ』を持つ人は少ない。マイノリティだ。マジョリティ(多数派)の典型例は『世界平和を望む人』だが、それは漠然としすぎていて、定義として広すぎて、実態がつかめない。

 

 

宗教も違う。それぞれに思う『世界平和の形』が違うのだ。だからまとまりは曖昧なままである。だがこれが、マイノリティであればあるほど実態の把握は容易である。ピンポイントで共鳴できる。それが『共通の憎しみ』となると、更にヒートアップする。元々『憎しみ』とは、ヒートアップした感情の形なわけで、そんな狭い方向を見ている人はまるで、運命の人そのものである。そこにある団結力は異彩を放つ。だが、それは『錯覚』の可能性がある。私もかつて、非常にこの話に関わりのある経験をした人間の一人だ。

 

 

関連リンク:ワイパー『人は共通の敵を持つと 隣の者を味方だと錯覚する』

 

 

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