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森信三『私は人間は、第一はどこで生まれたか、第二は両親および家系にどんな特色があるか、第三は習った先生にどういう影響を受けたか。それによって人間は決まるという考えを持っています。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

教育について思慮を張り巡らせた人間だけがたどり着ける発想だ。表層だけで判断している様な人間にはたどり着けない。表層で出た結果を評価の対象とし、その評価の枠にはみ出れば『異端児』、それにきっちりと収まりきれば『優秀』であると評価する。そんな場所に『教育者』などいない。いるのは単なる無知の、肩書だけ持った愚か者である。

 

人間の人格がどういう風に作られていくか。対象は一体どのような環境で育ったのか。当然それは、千差万別なのだ。資産家の息子もいるだろう。虐待を受けている人間もいる。そんな多種多様な人間がいる中、その全ての人間に同じことを言っても、その捉え方は、千差万別である。

 

 

だとしたら『カスタマイズ教育』だ。マニュアル通りに教育をしたって、全員がその枠に収まるはずがないのだ。『はみ出し者』の生徒がいたとする。彼らは当然、『非常識な環境』を体験してきたのだ。その彼らに対し、(非常識の不良品め)というような侮蔑の目を向け、『はみ出し者』のレッテルを張る様な人間は、教育者を語る資格はない。

 

そういう人間が語るべきなのは、

『私は、マニュアル通りにしか仕事が出来ず、枠から少しでもはみ出してしまうと混乱し、あるいは対象を見下し、排除しようと考えてしまうような、器の小さい世間知らずの馬鹿です。今のままではおよそ教育者を語る資格は無いので、これから彼らと真正面から向き合って、彼らと同じように真剣に悩み、彼らの問題解決と共に、自分が真の教育者に一歩でも近づけるように、努力する限りです。』

 

だ。例えば私は、家庭内に『宗教問題(キリスト教)』という問題を抱えていたが、私が通った学校で、それについて触れ、私が抱えている真の悩みである、その大きなわだかまりを解かして救済する、という教師はいなかった。その時、私のその問題を解決してくれる教師がいたのなら、私は、その人のことを一生『恩師』と呼び続けていたことだろう。

 

これでわかったはずである。森信三が『真の教育者』であるということが。この発言が出来るということは、人間の教育に悩みに悩んで、苦しんだということなのだ。

 

 

 

 

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