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ホラティウス『酔いは万能だ。秘密を開き、希望を深め、無精者を戦場へ促し、気苦労を取り除き、新しい技術を教える。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

引用元には『酒』について書いていたが、本当にこれは『アルコール』の話だろうか。いや、確かにそうだろう。だが、それだけではない。例えば『乗り物酔い』、そして『人気に酔いしれる』という言葉がある。これらすべてを総合的に考え、当てはまるものを選出しなければならない。そう考えると恐らく『乗り物酔い』はないだろう。だが、『人気に酔いしれる』というのは、当てはまりそうだ。

 

『思い上がり』とも言う。この思い上がりというものは、『勘違い』とも言うが、時にこの勘違いが、自身の限界値を引き上げ、はじめの一歩の前に立ちはだかる恐怖の壁を、無力化させることがある。

 

限界値

 

アルコール、麻薬、思い上がり、これらに共通するのは、このある種の『麻痺』であり、『過信』だ。この過信が、心の隙間にある闇の部分を埋め尽くすことで、くよくよと立ち止まって憂うことが無く、人生という荒波に敢然と立ち向かう勇気を与えるのである。

 

そう考えるとこの話は、とても『奇妙』である。ただの『勇気ある言葉』ではない。例えば私はあるとき、『シャブ中』、つまり覚醒剤中毒の人間に、2回ほど喧嘩を売られたことがある。

 

ある時は蕎麦屋だ。ボクシングジムの帰りに友人と蕎麦を食べているとき、 その男は不良少年たちに偉そうに店の前で説教をしていたと思ったら、我々の前に来て何かを質問し始めた。そして、我々がそれに応じないと、眼を見開いて威嚇してきて、悪口を言ったのだ。

 

威嚇

 

その時は交番も近くにあるし、店の中だしで何も起こらなかったが、常連としていつも通うその店の店主が『外でやってくれ!』と言ってくるほど、場は殺伐としていた。

 

またある時は駐車場だった。駐車場の出口をふさいでいる車があったのでクラクションを鳴らした。すると、別にしつこく鳴らしたわけではないのにこちらの方を見てにやけ、車を動かさずにゆっくりと車の中を物色し始める行動に違和感を覚え、(こいつは普通じゃない)と思った私は、違うルートからその駐車場を出ようとして、その場を去ろうとした。

 

しかしその車は案の定追ってきた。そして車から降りてきてアイスピックを取り出し、私の腕を突いてきたのだ。なんとも異常な事態である。これは相手が覚醒剤中毒でなければあり得ない現実だ。

 

『酔いは万能だ。秘密を開き、希望を深め、無精者を戦場へ促し、気苦労を取り除き、新しい技術を教える。』

 

だから私はホラティウスの言葉を聞いて、『酒っていいよなあ!』と思うことはない。ただ、ホラティウスも『戦場へ促し』と言っているということは、もしかしたらこれは『酒に酔った人間』に対する揶揄なのかもしれない。やはりそう考えるとこの話は、とても『奇妙』である。ただの『勇気ある言葉』ではない。

 

 

 

 

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