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ヘンリー・ミラー『思えば、ひたすら自らの欲望のおもむくままに事をなし、果実を手に入れてきた。私にとって現実はつねに彼方にあり、理想がその手前にある…』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

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ふむ…。

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目次

考察

一言で言うと、『刹那的な人間だった』ということである。刹那というのは、瞬間、その場という意味だから、その場その場が楽しければそれでいい、という、後先を考えない、衝動型の人間、思春期にはまったく珍しくない人間の様子である。対義語は『建設的』だ。それは読んで字の如く、建物を建設するように、基礎、土台から構築し、確実に順序通り蓄積し、ついには立派な建物を完成させる。計画的だということだ。

 

 

人間は常に『空腹』であり、枯渇している。従って、そんな人間の前にそれらを満たす『果実』があれば、人間の口からはよだれが垂れ流れ、ついついその果実に手を伸ばしてしまうというものである。

 

人間にとっては、その『刹那の空腹を満たす』ことは、快感である。いつ死ぬかもわからない、先の見えないこの人生で、目の前の果実を食べなければ、いつ食べれるかもわからない。それに、周りを見渡せばあの人も食べてるし、テレビ番組を観れば、もっと高くて美味しそうなものを食べている人がたくさんいる。だからいいだろう。食べちゃえ。こんな風に考えて、人間は、刹那的な人生を送るのだ。

 

しかし、そのすぐ後に虚無が訪れる。例えば、またすぐに空腹になるし、刹那的な人生だから、貯金も給料も少ない。しかし、それを溜める為、あるいは上げる為の過程の中で、途中で息絶えてしまったら、何もかも水の泡だし、それに、本当にそれが実現するかどうかもわからない。今我慢して、耐えて、利益を得ることを先延ばしにすることは、本当に自分にとって、メリットがあるのだろうか。その答えがわからないのだ。

 

だから結局、刹那的になる。何しろ、全ての人間の夢は、その場その場で、美味しそうと思ったものを食べ、飲みたいと思ったものを飲み、寝たい時に寝て、時間を気にせず、出かけて、遊んで、を気ままに行える、そういう自由な人生のはずなのだから。

 

しかし、そこにパラドクス(逆説)がある。今の自分を満たせば満たすほど、将来の自分がひもじい思いをする、というパラドクスが。

 

 

関連リンク:拡大再生産

 

 

 

 

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