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キリスト『自分の為でも相手の為でもなく、間にあるもう一つのものに的を絞ってみよ。』(超訳)

キリスト教の礎 イエス・キリスト

目次

内省

例えば交渉をするときでも、自分の色が『赤』、相手の主張が『青』とした場合、そのどちらに偏ってもそれは円滑な交渉だとは言えない。自分のエゴを貫いて『赤』に染めて満足しているようでは器量が知れる。かといって、相手に同調し、あるいは追従し、譲歩して『青』に塗られてしまうのも、偽善者だ。譲歩しておきながら被害者ヅラをすることは許されない。これを、『正直者は馬鹿を見る』と表現するのは、間違いである。

 

『楽』をしたではないか。(相手の為)だとか言って譲歩し、『争いを避けた』。だが実際にはそれは(自分の為)であり、『責任を放棄した』に過ぎない。自分の色を少しでも主張して『Win-Winの関係』にし、双方とも未来永劫被害者ヅラをしない。それでなければ『交渉』をする意味など最初から無い。『紫』にするのだ。それがその色の配合の場合で、最も円滑に行われた結果である。

 

 

相手に色を塗りつけるのが『かわいそう』だと思い、そんな自分を『優しい』と思っているのであれば、それは単なる勘違いだ。『易しく』はあっても、『優しく』はない。ただ自分が『楽』をしたくて目を逸らし、恐れおののいただけなのに、相手を『愛』し、勇気を振り絞った人間と同等だと思い込んではならない。

 

例えば、『レ・ミゼラブル』を思い出してみればよい。ジャンバルジャンは世話になった教会の銀の食器を盗んだ。それを告白された牧師は、こう言った。

 

牧師
よろしければこっちの食器も持っていくがいい。

 

盗人の『赤』、 牧師の『青』、それぞれの色が混ざり合い、やがてジャンバルジャンの色は『紫色』に変化したのだ。牧師がもし盗人という『負』の色に染まり、『負』の感情をあらわにし、『真っ赤』にして激昂していたらどうだっただろうか。

 

恐らくジャンバルジャンの心は、益々歪曲していっただろう。彼(牧師)のような人間こそが『本物のクリスチャン』だ。彼のような人間を育てる為にあるのであれば、キリスト教という教えは崇高である。しかし、その教えを歪曲して解釈して広めた『エセ宗教家』のことを、私は認めることは無いだろう。私自身が、その『エセ』によって心が歪曲した過去を持つからである。

 

その心に、エゴはないか? あるのであればうまくいくはずがない。『相手の為』とか『自分の為』とか、そろそろその呪縛から解き放たれてもいいだろう。何が相手の為になるのかなど、自分が決められるわけがないではないか。それが自分の為じゃないと、どうして言い切れるのだ。キリスト教ではそれを『神』と呼ぶが、別に私はそう呼ばない。間にあるもう一つのものに的を絞ってみよ。

 

 

 

注意
※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、運営者が独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

参照文献

聖書
コロサイ人への手紙 第3章。

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