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上記の記事で、ファラオ(君主)のようなごく少数の上にいる者だけがピラミッドのような『家(来世の足場)』を持つことができ、それ以外の99%の人々の命はぞんざいに扱われたと書いた。現世は辛い。でも来世ならわからない。しかしその来世の足場を独占しようとしたのがファラオたちなのである。結局、それ以外の99%の人々にはまだ光が照らされることはなかった。
[memo title=”MEMO”]ピラミッドの石を横に並べると25,000㎞になり、それは地球半分以上である(地球一周:40,076.6㎞)。[/memo]
寿命が短く、奴隷や生贄として命を『消耗』させられていた当時の時代は、ファラオ以外の人間の命は動物と同じように扱われていて、『消耗品』として考えられていたのである。ちょうど、我々が今、鶏、豚、牛の肉を食べるが『当たり前』だと思っているように、当時の人々の命も扱われていたのである。
しかしその後は、
- ブッダ
- キリスト
- ムハンマド
のような人間が現れ、『王や貴族や中産階級のみならず、もっとも地位の低い平民や奴隷たちの来世をも保証する』という考え方が生まれた。バックミンスター・フラーの著書、『クリティカル・パス―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命 』にはこうある。
いまや誰でも来世に逝けて、この世で信心深い行いや考えをして認められればそこで歓迎されるということが、口伝えにまたたく間に広まっていった。この世の中で公式に神の代理として認められた人たちは、天国、あるいは地獄へ行くための資格を説き、それを認めることで莫大な力を得た。この力はすぐに神聖ローマ皇帝のものとなり、すでに述べてきたように、巨大なヨーロッパ教会支配体制と1500年にわたる暗黒時代とを生み出したのであった。
注目したいのはここだ。
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[tl label=’STEP.1′ title=’選ばれた人間しか救われなかった’]王や貴族や中産階級のような人間だけに来世が約束されたり、この世での扱いが優遇された。[/tl]
[tl label=’STEP.2′ title=’しかしそれ以外の人も救われる考え方が誕生した’] [/tl]
[tl label=’STEP.3′ title=’それを広めた人が莫大な支持を得た’] [/tl]
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天国と地獄がどう想像されたかとか、なぜ人の上に神がいる発想が生まれたかとか、歴史を紐解いていくとそういうことが見えてきて、心にある虚無が晴れていくのがわかる。つまり、
ああ、そうなっていたんだ。だからこうなったんだ。
という具合に、心が真理に近づき、充足を覚えるわけである。ちょうど、数学のテストの答えを見つけたときのような、あの『充足』と同じだ。
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今回私が注目したいのは、『莫大な力を得るための方法』である。つまり、多くの人の(潜在的)ニーズに応える。そうすれば多くの人から支持を得て、莫大な力を得ることが出来るのである。この話を決してないがしろにしてはならない。決して。
参考文献
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