古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像)
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内省
ソクラテスは幼馴染のクリトンからの脱獄の誘いを断った。自らの信念に従って、死と向き合うことを決めていたからだ。
『痛い足かせとお別れ』というのは、そのとき、牢獄で実際にソクラテスの足に繋がれていた、その足枷のことを指し示しているのだろうか。それとも、冤罪によって処刑されるという事実に直面して、あるいは死刑が決まった裁判での、死刑に票を入れた大衆の無知を目の当たりにして、『この理不尽で愚かな世界ともお別れ』という、死後の世界への期待が込められたつぶやきなのだろうか。
ソクラテスが生きる時代には、戦争があった。今の時代で、戦争が再び巻き起これば、皆はどう思うだろうか。
(いやだ!苦しい!悲しい!逃げたい!)
女性は強姦され、子供は売りとばされ、男の首は切り落とされ、老人は燃やされる。 そういう地獄のような世界があたり一面に広がったら、そこから抜け出すために、我々が希望を見出すのは何だと思うだろうか。
核兵器?シェルター?天変地異?新たな生命?それとも、『知性』?人間がどう在って、どう生きるべきかという、『知性』?
アインシュタインは言う。
賢人の遺した一生から、我々は何を受け継ぐべきだろうか。
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