儒教の始祖 孔子(画像)
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内省
人は”力”を手に入れると思い上がり、威張り散らす。また”力”が手に入れられないと、嘆き、逆恨みする。つまり、どうやっても人は”力”に屈して生きる、愚かな生き物なのだ。『『中国古典』の教え』の『史記』にある、
『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる』
という言葉は、まさにその通りだ。こちらが調子のいい時は放っておいても人は集まるが、落ち目になると、さっと去っていく。遥か昔から今において、変わることのない愚かな習性である。だが、私はこの本を読んで新たな見解が持てた。
本は言う。
だが、初めからそれが人情だと心得ていれば、人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし、去っていったからといって嘆くこともないのである。
それが人間なのだ。そう考えたら、私のような完璧主義者が、安心してしまう。もちろん私は別だ。『それが人間』ということにかこつけて、”力”に屈するような真似をしたら人生に悔いを残す。
参照文献
陽貨第十七-二十五
子曰わく、ただ女子と小人とは養い難しとなす。関連する『黄金律』
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